ベラジオ 雅び 京都清水五条
木目調の「格子」を基調とした外観に、アプローチには飛び石に竹垣、そして植栽。京町家のしつらいをそこここに配した設計は、暮らす人、訪れる人を優美にお迎えします。
外観デザイン
京都・東山の風情のなかに縦格子や竹垣の趣きが映える佇まい
和のしつらい
風情ある聚楽壁に坪庭、優美な「和」の演出
和紙作家・堀木エリ子氏による、手漉き和紙アート「AYUMU」を常設。年輪の透かし柄には家族が幸せな日々を毎年積み重ねていくことを祈念して創作されています。
アーティストコラボ作品
「AYUMU」 ─ 風除室
古都、京都での彩りに溢れる生活の場で、家族や知人を出迎え、見送る、温かな光壁は、古来の透かし手法を用いた手漉き和紙。日々の暮らしにおいて、一日一日の歩みは深く刻まれ、年輪のようにゆっくりと経験を積み重ねて広がっていきます。山の緑や川の青を映し出しだす年輪の透かし柄は、歴史ある京都を象徴し、家族が幸せを毎年積み重ねていくことを祈念して創作されています。
坪庭 ─ 光床、円窓、行燈
手漉き和紙について
手漉き和紙は、極寒の中、職人さんが痛いほどの水を使って手作業で制作されます。「寒漉き」つまり紙漉きは寒いほどよいといわれ、過酷な環境の中で長年受け継がれてきたのでした。
ところが機械漉きの量産品との価格競争が原因で手漉き和紙の文化は衰退の道を辿りつつあります。
機械和紙と手漉き和紙の違いは大きく二点。一つは使うほどに質感と味わいが増すこと。もう一つは、経年劣化しにくく強度が落ちないという点です。この優れた特性を活かすことができる場はどこか。それは、便箋など一回だけ使用するものでなく、長年使われる建築空間だと考え、何とか継承の道を探ろうと思い立ったのです。
そうして一念発起、会社を立ち上げ、畳三畳分の大きさのインテリアとしての和紙を制作して試行錯誤を続け、これまでにないダイナミックな和紙による光の室内環境として、全国、世界へと作品を送り出すことができるようになりました。
忙しく日々を過ごす人々に、手漉き和紙による居心地のよい空気感や、時を経てなお美しい、気品のある質感をお届けできれば幸せです。(語り:和紙作家・堀木エリ子氏)
制作アーティスト
株式会社 堀木エリ子&アソシエイツ 和紙作家
堀木 エリ子 氏
「建築空間に生きる和紙造形の創造」をテーマに、2700×2100mmを基本サイズとしたオリジナル和紙を制作。和紙インテリアアートの企画・制作から施工までを手掛ける。近年の作品は「東京ミッドタウン日比谷」「在日フランス大使館大使公邸」「成田国際空港第一ターミナル到着ロビー」のアートワーク、N.Y.カーネギーホールでの「YO-YO MAチェロコンサート」の舞台美術等。著書多数。
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