世界は、持続可能な新時代へ―。
投資の意思決定に変革を。
目次
ESG不動産投資とは
「ESG」とは2006年に国連事務総長コフィー・アナン氏によって提唱された「責任投資原則(PRI)」に基づく考え方で、「環境(Environment)・社会(Social)・統治(Governance)」の頭文字を取った言葉です。
そんなESGを重要視する企業に積極的に投資することを「ESG投資」といいます。
従来の財務情報のみに基づいた投資ではなく、財務情報に加えて非財務的要素(ESG要素)に配慮している企業を重視・選別し投資を行います。
Environment
─ 環境 ─
Social
─ 社会 ─
Government
─ 統治 ─
ESG投資のメリット・デメリット
メリット
- リスクを抑えて長期的な資産形成を行える
- 投資をすることで社会貢献になる
ESGに積極的な企業であれば、法改正や規制強化による事業環境悪化リスクや倫理的問題などのビジネスリスクが少ないため、長期的な資産形成に向いています。
さらにESG課題に取り組む企業への投資は、間接的な社会貢献にもなります。
デメリット
- 短期的なリターンが小さくなりやすい
- 情報収集が難しい
リターンよりもESGへの貢献等も考慮した投資先を重視するため、短期的な目線で見るとリターンは小さくなりやすい傾向にあります。
そして非財務情報を確認する必要があるため、財務重視型の従来の投資に比べて情報収集が難しくなります
不動産分野のESG活動
不動産分野はエネルギー消費の36%、CO2排出量の38%を占めており、課題解決に貢献できるポテンシャルも大きい分野として今後の動きに注目されています。
不動産分野のESGに対する取り組み事例には以下のようなものがあります。
Environment ─ 環境
…環境に配慮すること
- 一次エネルギーの削減
- 再生可能エネルギーの利用
Social ─ 社会
…社会や地域に貢献・寄与すること
- 健康性・快適性の向上
- 災害への対応
- 地域社会・経済への対応
- 少子高齢化への対応
Government ─ 統治
…建築、管理の内部統制・法令遵守と情報開示
- 不動産の性能表示
- コンプライアンスの遵守
ベラジオ 雅びのESG
日本ホールディングスの投資用マンションブランド「ベラジオ 雅び」シリーズは、地域の持続可能な発展・ウェルビーイングの実現に向けて取り組むことが課題であると考え、ESGの観点から様々な取り組みを行っております。
環境に関する取り組み
環境に優しい「ZEH-M」の開発
2023年4月に竣工予定の「ベラジオ 雅び 烏丸十条Ⅱ」では弊社初となるZEH-M Orientedの取得をしました。一次エネルギーの削減を通じて環境保全に貢献していきます。
ZEH-M仕様(ベラジオ 雅び 烏丸十条Ⅱ)
≫「ベラジオ 雅び 烏丸十条Ⅱ」物件詳細へ統治に関する取り組み
管理・運用体制
共用部分については、オーナーは管理組合の構成員となり、その管理組合から建物管理業務を受託した日本ベラジストの建物管理部が会計業務及び建物設備管理業務全般を行います。
また専有部分については、オーナーから賃貸管理業務を受託した日本ベラジストの賃貸管理部が各種賃貸管理業務を担います。
共用部分
管理組合(オーナー組織)
- 役割
- 建物共用部分についての意思決定
委託
助言
建物管理会社
- 機能
- 管理組合から委託をうけ、会計業務や設備点検などの業務を行う。
- 役割
- 建物の資産価値の維持・向上のために必要な助言を行う。
管理
マンション共用部
専有部分(マンションの住戸(部屋))
賃貸人・家主(オーナー)
- 役割
- 賃貸条件や専有部分についての意思決定
委託
助言
賃貸管理会社
- 機能
- オーナーから委託をうけ、賃貸募集や入居者対応等の業務を行う。
- 役割
- 賃貸経営に関するリスクを最小限に抑えるために必要な助言を行う。
賃貸募集
管理
マンション専有部
日本ベラジストはマンション管理適正化法をはじめとする多くの法令を遵守することはもちろん、運営上の様々な場面で、管理組合やオーナーに適切なアドバイスを行い、最善の意思決定をサポートします。
≫日本ホールディングスが選ばれる理由─日本ホールディングス情報開示
宅地建物取引業法では、売買や賃貸に際して重要事項の説明が宅建業者に義務付けられています。「ベラジオ 雅び」ではBELS・CASBEE といったベンチマークを採用しており、オーナーは、省エネ性能や環境配慮など、新しい問題意識に対して簡単に分かりやすく、さらに信頼度の高い情報を入居者に提供することができます。
社会への取り組み
地域の魅力向上・地域文化の活性化
「ベラジオ 雅び」は全棟にエントランス・ギャラリーを設置し、伝統美術を創造的に継承するアーティストの作品を常設しています。
伝統の継承・アートの場の提供を通して地域の魅力向上・地域文化の活性化を目指しています。
ESG不動産投資における「S」(社会)分野の考え方
物件
「S」分野での貢献
立地環境
地域
賃貸経営の安定性UP↑
都市全体の持続可能性UP↑
解説
不動産はそれ自体で価値を生み出すものではなく、不動産が立地している地域との関係で資産価値が生まれます。
立地環境とは、地域が有する様々な価値とポテンシャルのことで、人口動態、経済活動、行政の姿勢、街並みなどの景観、歴史や文化、人々の意識等です。
地域社会や人々の働き方・暮らし方との強いかかわりを持つ不動産は、「S」(社会)分野での取り組みによって持続可能なまちづくりや人々のウィルビーイングの実現に役立つものとして期待されています。
それらが生み出す立地環境は、例えば区分のマンション投資の場合「単身者の住みやすさ」「単身者の賃貸需要」につながり、賃貸経営の安定性のカギを握ります。
ただし、不動産が立地する地域の特性はさまざまであり、それぞれの地域特性に合わせた取り組みを行うことが重要です。
アートの場の提供を通した、伝統・文化の保護
若い世代の方に京都の街の歴史や習俗を伝えたいと考え、1棟ごとに日本の伝統美を創造的に継承するアーティストによる「エントランス・ギャラリー」を設置しています。伝統を作品という形で保護し、同時に芸術体験の機会を創出しています。
テーマ:唐紙文化の継承
唐紙アーティストのトト アキヒコ氏とコラボレーション。平安時代より続く「唐紙」の魅力を伝えています。 (ベラジオ 雅び 京都西院)
テーマ:壁画アートの継承
絵師木村 英輝氏とのコラボレーション。京都を中心に壁画を数多く描く木村氏の躍動感溢れる壁画を次代へ継承します。 (ベラジオ 雅び 烏丸十条)
テーマ:手漉き和紙文化の継承
和紙アーティスト堀木エリ子氏とのコラボレーション。古来の透かし手法を用いた手漉き和紙の文化を伝えています。 (ベラジオ 雅び 京都清水五条)
景観を損わない「和風外観」へのこだわり
街の景観に合わせたデザインのマンションを開発しています。アプローチには「迎門」外観には「縦格子」「円窓」「庇」「瓦」といった京町屋の要素、共用スペースには「坪庭」「灯篭」などの和の装飾を積極的に取り入れています。
建物外観 事例
格子や円窓モチーフの入り口扉や、鳥居の色をイメージした朱赤の壁、老舗唐紙店の雲母唐長オリジナル文様ガラスを採用しています。 (ベラジオ 雅び 京都西院)
アプローチ部分 事例
建物のアプローチに茶室風の様式を取り入れた建築様式である「数寄屋造」風の迎門を採用しています。 (ベラジオ 雅び 烏丸十条)
共用部分 事例
和紙を用いた円窓・坪庭・灯篭といった和のあしらいを盛り込み、壁面には古くから茶室などで使われてきた聚楽壁を採用しています。 (ベラジオ 雅び 京都清水五条)
教育機関との連携プロジェクト
京都市内の大学との産学連携プロジェクトをスタートしました。大学や学生と連携し、未来の街と暮らしを創造する人材の育成に努め、社会への貢献を目指します。