ベラジオ 雅び 京都三条通
洛中ならではの街並みに溶け込むべく、建築に京町家のしつらいを。 重厚な色合いをまとい、街の歴史に包まれます。
外観デザイン
いにしえ薫る三条通に京町家の意匠を記した外観
共用部
京都美術工芸大学と初の産学連携プロジェクトを実施
京都美術工芸大学 芸術学部との産学連携プロジェクトが実現。 エントランスに6名の学生による作品を展示しています。
アーティストコラボ作品
産学連携プロジェクト
「青拳波」 保里 奏依 さん
─ デザイン ─
日本の代表的な文様「青海波」(せいがいは)に、じゃんけんの遊び心を組み合わせ、「青拳波」と名付けられたデザイン。ふと微笑みをさそう模様に、心和む穏やかな暮らしへの願いが託されています。
「めぐり逢い」 森 和輝 さん
─ 木彫オブジェ拭き漆 ─
日本で安らぎを象徴する花、「蓮」。
「人と人との繋がり」への願いが込められた木彫作品。表と裏が緩やかに繋がった形は、メビウスの輪をかたどられています。仕上げは花梨の木材の杢目が活きる透き漆。観る角度によって光のニュアンスが変化します。
「アートの中で泳ぐ」下村 弥佳 さん
─ 切り絵 ─
コンセプトは「みや - び【雅】 」。
「宮廷風で上品なこと。都会風であること。 洗練された風雅」。池の鯉が優雅に泳ぐ日本古来の情景が、切り絵という紙を用いたやわらかな技法であらわされています。
「雲龍図」 山田 祥誠 さん
─ 水墨画 ─
漢字でもっとも高貴な意味を持つという「雅」の文字から、神獣の中で最も高貴な存在とされている「龍」を発想して描かれた水墨画。「龍」が、ここに住まう人の守護神となるとなるよう祈念されています。
このプロジェクトは、古今の日本文化と芸術を学ぶという大学の特色を活かせる機会として、学生たちも教員も楽しみながら取り組んでいます。
マンションにエントランス・ギャラリーをしつらえることは、普段通る場所を特別な空間に変える素晴らしい取り組みです。暮らす人に、特別なマンション、固有の空間として、愛着を持たれるのではないでしょうか。
そこに作品を展示できることは、学生にとって社会と関わる一歩となります。また、作品がマンションに長く魅力をもたらすことができるなら、学生たちにとっても大きな誇りと喜びとなるに違いありません。
「ベラジオ 雅び」を通して、学生たちが京都の美を伝え、街の文化を創っていくことを願っています。
(京都美術工芸大学 芸術学部 学部長 中井川 正道 氏)